夜駆けるサラブレッド

サラブレッドを近くで見てみたい。
職を辞したらぜひとも行こうと思っていた、競馬場へ。
5月10日(木)午後7時、“東京シティ競馬”の大井競馬場。
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場内は、仕事帰りの会社員・OL、自営業風のおっちゃん、大学生、
素朴なカップル、ヤンキー風情のカップルなどなどでなかなか賑わっている。
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一人ひとり、競馬と実生活の金銭的な距離がやや近いように感ぜられ、
ややハードコアな空気が漂っており、
以前行った東京競馬場とは雰囲気がちがう。
錦糸町から直行バスが出ていると知り、なんとなく納得できた。

この日は、南関東牝馬クラシック三冠レースのひとつ、
「東京プリンセス賞(S1)」(ダ1800m)が開催されるとのこと。
早速パドックへ。
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実際に近くで見ると、サラブレッドは、思っていたよりも大きい。
鍛え上げられた逞しい体と、それとは裏腹な、柔和で繊細そうな瞳。
なんて不思議な生き物だと思う。
どことなく歩く様子がぶきっちょな感じだなと思いつつ、
一頭一頭それぞれ歩き方がちがうことが、わかった。
ぐるぐる歩き周る16頭の中で、終始首をリズミカルに上下させている、
一番毛並みが艶やかで、お尻と後ろ脚がガッチリした1頭に目がいった。
せっかくなので、このアスカリーブル号に賭けてみる。これが人生初投票。
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競馬場は全体がくまなく照らされて、白く明るい。でも見上げると闇。
明暗のコントラストがはっきりしすぎていて、嘘くさい感じさえする。
なんだかフワフワして、足元が覚束ない。
しーんと静まり返ったレース場とそれぞれの予想と期待でざわめくスタンド。
世の中には、こんな夜もあるんだなと思う。
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レース場に姿を現した馬たちは続々と返し馬へ。
雨で泥の道となったダートコースを、
土を跳ね上げながら勢いよくギャロップしていく。
騎手の膝から下が規則正しく上下する。
ダートだからか、駆けるスピードより、力強さが印象的だ。
汗をかいた馬体が、照明にあたってより艶やかに見える。
そして、ファンファーレ。
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スタンド最前列で観戦。
「ガッジャン!」とゲートが開いて勢いよく飛び出した馬たちの蹴りが、
地鳴りのようにこちらの足元まで伝わってくる。
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レースに熱中したため、この後の写真は撮れていないけれども、
残り直線400m、逃げる1番人気のエンジェルツイートを
中段から一気に駆け上がってきたアスカリーブルが外からかわしてゴール。
ということで、初馬券が当たった。
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単勝3番人気7.2倍。500円が3600円になって返ってきた。
しかし、もう500円で賭けた馬連は外れたので、計3100円の勝ち。
ともあれうれしい。すばらしく餡子たっぷりの今川焼を買って食う。
後、最終レースを見て、午後9時終了。
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帰りしな、「すべての発見は、パドックにある。」という香里奈に
「たしかにそうでした。」とこたえて、帰路。

また、サラブレッドを見たくなったら、行こうと思う。
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by hiziri_1984 | 2012-05-13 23:36 | 散文  

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