人気ブログランキング | 話題のタグを見る

絶叫の売り子

この夏も、港南台中央公園の祭りへ行って参りました。
小雨でしたが、例年通りの人の賑わい。
が、涼しいせいか、全体的に落ち着いた雰囲気であります。
絶叫の売り子_e0218019_10362378.jpg
早速見たのは、暗がりで夏恋ドラマを期待しながら、
仲間とたむろってる男子たち。
ちらちらそちらを意識しつつも
みんなで色々な味のかき氷をまわして
キャッキャッつつきあう女子たち。

男子と女子、微妙な距離感を保ちながら、
ドキドキしているカンジ。
懐かしい。
自分は何もなかったくちですけれどもね。
はは。麦酒が苦くておいしいです。

で、ぐるりとまわる。
かき氷、焼きそば、たこ焼き、みず飴、わた飴、チョコバナナ、
面、射的、金魚すくい、フィギュアすくい、クジ、アイドルグッズ……
色々出ていてたのしい。
どうも目が向くのは、それら的屋(てきや)の棚よりも、
その向こうにいる的屋の主人たち。
この人たちは普段何をしているのだろう、と。

全国のお祭りや縁日をまわって、露店を営んでいるのだろうか。
原価数十円のものを数百円で売っているのだろうし、
なかなかの儲けにはなるとは思うけれども、
彼らはどのようにして生計を立てているんだろう。
冬の間はどうするんだ。
謎だ。

電球の下で売上の札を数えるおっさんが生々しい。
彼らの何かこう「こわい」「あぶない」雰囲気というか、
失礼ですが「人生裏街道」的な風貌に、妙にひきつけられる。

そういえば、私が小学生時代からお馴染みの、
“勝つともう1本もらえる”じゃんけん水あめのおばさんが
今年はいない。去年はまだいたのに。すこしさびしい。

またちょっと雨が降って参りました。
木陰で一服いたす。

東京音頭の大音響の中で
小雨でもなお意地で舞うおばさんの連合、
雨でぬかるむ踊り場、発電モーターのうなりと的屋店主の銭数え、
たこ焼き屋の熱気、焼き鳥屋の煙、焼きそば屋の絶叫売り、
中学ボーイズ&ガールズのキラキラ、水飴のベトベト、
ソースが焦げる香り、景品エアガンで撃ち合う少年ども、
夏の祭りはたのしい。
絶叫の売り子_e0218019_11243976.jpg
絶叫売り子がいない方の焼きそば屋の焼きそばを食い、
麦酒一杯でいい具合になったので、ぼちぼち帰ります。
ありがとうございました。また来年。

by hiziri_1984 | 2011-08-21 23:43  

<< 米の件 涼しくて時たま雨 >>