佐藤信介監督『GANTZ』

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『GANTZ』が映画になった!
ということで観に行ったわけだけども、
「原作の実写化」だけでは、もう面白くないよ。

いきなり細かいところに言及するが、
二宮くんが日常世界でガンツスーツを着て、
高所からのジャンプにトライするシーンがあるが、
それが、客観視点なんだもの。
そこは、ジャンプ中の風とか、
上昇・降下感、「こんなに飛べてる!」感を
二宮君の主観目線で描いてよ、ぜひ。
それじゃあ、スーツを着た時の肉体感が全然伝わってこない。

ちなみに、
(たしか)原作では、大ジャンプをしてネギ星人に突っ込む場面が、
玄野の目線カメラで絵が展開されていて(徐々にネギ星人に近づいていく)、
“俺、こんなに飛べて凄いんだけど、どんどん怪物に近づいちゃってる。ヤベェ!”
というような玄野のモノローグ付きで
カラダはダイナミックに飛翔しているのに、ココロは不安・戸惑っているという
コントラストが面白くて、印象的だった。

で、話を戻して、肉体感。
肝心の戦闘シーンに肉体的に感情移入というか・・・
肉体移入できないから、
殴られたりしても全然痛そうじゃない。
どんなデカイ怪物と戦ったとしても、観てるこっちの気持ちが盛り上がらない。
(既読者の多くはおそらく、「あぁあのシーンね」的確認作業になっているのではないか)

夢の中で、何か得体の知れないものに追いかけられていて、
自分の他にもたくさん逃げている人がいるにもかかわらず、
なぜか自分ばっかりが追い掛けられる。そんな不条理。
と、「だけどまぁでもそうだよなぁ。俺だよな、仕方ないよな」みたいな
夢独特の妙な納得感が織り交ざったような恐怖、悪夢。
というような、GANTZの世界観もなかった。

やっぱり、実写化を通じた作品の再構築や
何らかの新しい意味・解釈の付与がないから、
面白くないのだと思う。退屈なのだと思う。

マンガや小説などを原作にした作品は、
監督や脚本家の解釈がもっと入るべきだっ。
(入っているかもしれないが、俺には届かなかった)

GANTZはまだ完結していないし、
テーマというか話の軸になっているモノ・コトは
とらえがたいけど・・・。
あれだけ読者がいるんだから、
ある程度ちょっとマンガ読んでないと分かりづらいというか、
この際、「読んでる人のためにつくりました」
でいいんじゃないと思ったりした。

個人的には、2への誘引力はきわめて低い。
だって、1が面白くないんだもの。

でも、2で山田孝之出てくるし、
2でこそ、映画での、佐藤監督なりの
GANTZ完結篇を描くのだろうと思うから、
一応観ようと思う。
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by hiziri_1984 | 2011-02-06 22:12 | 映画館で観る  

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