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ケン・ローチ監督『エリックを探して』

(サッカーの)試合は感情の体操だ。
希望、喜び、悲しみ、不安、苦悩と、何でも体験できる。
ゴールが決まれば狂乱状態のエクスタシー。
こんなに色んなことが起こるのに、
全てはある種の安全な枠組みの中に納まっている。
“関係ない”とまでは言えないけれど、
なんだかんだ言って所詮はゲームであり、
本当の人生は途切れることなく進んでいくわけだ。
こんなに様々な感情を味わえるのは精神治療効果が抜群だが、
それでも安全な環境の中で起こることに過ぎない。
          
                               [ケン・ローチ監督]


時には口に出して言いたくないこともあるし、
十分に話をしなかったせいで壊れてしまう関係もある。
だから僕が(主人公の)人生に登場するんだ。
喋ってみろと鼓舞するために。もし喋れないなら書いてもいい。
とにかくコミュニケーションをとること。
もし一緒にいられないならそれでもいいけど、
とにかく口に出して言わなきゃだめだ。
それはとても重要なことで、それもこの作品が語っていることの一つだ。

                               [by エリック・カントナ]

by hiziri_1984 | 2011-01-23 16:00 | 映画館で観る  

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