カテゴリ:情景採取( 8 )

 

散策について


ぶらぶら街を歩いていて、
ふと、花に目がとまることが多くなった。

どこぞの街で、メイン通りから一本裏路地へ入っていくと、
もう随分前から人が住んでいないらしい廃屋が並んでいる。
半壊した原付バイクが立てかけてある。
取っ手がなくてどうしようもない蛇口。汚水が溜まった象さんのジョーロ。
ベランダにあるパラボラアンテナが茶色く汚れて傾いている。
そのまま庭に目を下ろすと、
ハッとするくらい濃い白のユリが
気味悪いくらい元気に咲いていたりする。
例えばそんなこと。

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(これはユリじゃないですけどね!)

この場合、咲いている花はなんでもよくて、
どんな街や場所で咲いているのか。
それによって立ち上がってくる情感のようなものがある。
なんて言いつつ、他でもないその花が咲いていることに
何かしら意味があるなような気もする。

とまぁ、そんなことがしはしばあるので、
写真を撮り、今は名前も調べてみることにしている。

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これはユキヤナギ。
名前は「柳」だけど、実はバラ科。
春先に自宅のそばで咲いていた。



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by hiziri_1984 | 2015-06-01 01:23 | 情景採取  

匿名の肉体


地元港南台のカフェにて作業中、
ふと顔を上げて窓の向こうに見えた風景。

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ブラインドが降りていて、絶妙に頭部だけが見えない。
顔のないカラダが行ったり来たりする。
顔が見えないと一人ひとりに名前がないような感じで
妙に「肉体感」が意識される。すこしドキドキする。

異性の人を見るとき、
一般に男性は顔、胸、もう一度顔、という視線の流れで見る。
女性は顔を中心に全身を見渡す、なんて話を聞いたことを思い出した。
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by hiziri_1984 | 2015-05-06 23:13 | 情景採取  

路上から立ち上がるモノ


路上にはいろいろあるのだから、
やはりぶらぶら歩いてみないといかんなと思った。

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〇蔵〇杉にて。
木造アパート一階の郵便受けにあった張り紙。

最後の一文が効いている。
倒置法だ。

もしかすると、締めの一言は、
初め書く気はなかったのではないだろうか。
スペースが残ったから、
思わず書いちゃったのではないだろうか。

でもそういうところにこそ「出ちゃってる」。
思いや怨念が噴出している。
おもしろい。

辺境に来たような気分になった。

ゴーリキーの『どん底』を思い出したりもした。
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by hiziri_1984 | 2013-09-24 23:59 | 情景採取  

酔眼レフ


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朦朧としながらひとりで歩いて、
翌朝起きたらマンガ喫茶で、ケータイに夥しい数の写真が保存されているのを発見。


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イメクラが入っているビルの屋上では、
干されたセーラー制服がはためいている。
春の夜風よりも、
エアコンの室外機のなまあたたかい風でそれは乾いていく。

大学時代からつづく妄想のひとつ。


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このスマホでモノクロ写真を撮ると
勝手にボヤかしの枠が入って、
センチメンタルとか味わいみたいにされる。
Fujitsu独自の哀愁機能が搭載されている。
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by hiziri_1984 | 2013-04-11 20:06 | 情景採取  

裏横浜トリップトリップトリップ



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路地裏には心地よさとは無縁の色使いやデザインがあふれていて。
ただそれでいて不愉快にならない。


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かなりざっくりとした完成予想図。
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気持ちは分かるけれども、建築に具体性がなく
それゆえか開発工事は進んでいないまま。


「こうだったらいいのに」というイメージが先行して
それに時間が追いつかないから、いろんなモノがどんどん錆びていく。

自分はそれにうっとりする。


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by hiziri_1984 | 2013-04-05 13:33 | 情景採取  

裏横浜トリップトリップ


実に長い信号を待つ。

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電車に乗ってる人は駅に着くのを待っていて、
駅にいる人は電車が来るのを待っている。

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待ちに待った桜が咲いた。
ドブ川に突っ込まれたアームの波紋もよい感じだ。

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つづく
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by hiziri_1984 | 2013-04-02 21:27 | 情景採取  

裏横浜トリップ


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“ワープロの優しさ”ってなんだ?
“ワープロの易しさ”の誤植ではないんだろうかと思ったけれども、
店主独自のワープロ哲学があるのかもしれない。
話しかけたら一太郎談義が炸裂しそうだ。


そこからすこし歩くとレトロジカルな銭湯がある。
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ドーンと置かれた灰皿のせいで、
ロッカーがいくつか開かないのはご愛嬌。


昼下がり。
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今日は干す物がなかったらしい。


角を曲がると自分の毛をうまそうに舐めるニャン公に出くわす。
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「あーん?んだテメェ」みたいな、ヤンキーのごときガンつけ。


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からの戦闘態勢。
俺の井戸だにゃーということか。
たしかにいいカンジの井戸だな。


つづく。
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by hiziri_1984 | 2013-03-28 23:27 | 情景採取  

鶴見線


横浜に住んで30年近く経つけれども、
乗ったことがなかった鶴見線。

いま、この電車に乗り安善という駅で降りて、バイト先の倉庫へ行っている。

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作業終わり、夜はひと駅分歩いてぶらぶら帰っている。
調子がいいときは鶴見駅まで歩く。

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世の中にはいろんな夜があるんだなぁと思う。

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by hiziri_1984 | 2013-03-27 22:49 | 情景採取