見知らぬ旅友

弘前を歩く道中、しばらく一緒だった人がいる。

一緒と言っても、まったくの赤の他人で、
こちらが勝手に一緒だと思っているだけなのだけれども。

同い年くらいだろうか。それとも大学生くらいか。
彼はデジカメで写真を撮りながら、
道の途中にあるプチ名所を観光している。
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弘前市を歩いていると、
その昔弘前城を中心とした城下町であったその名残が、
いくつかの旧跡や地名から知ることができる。

たとえばこんなの。
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その昔、この一帯を治めた津軽一族のための生活用水が
ここから汲み取られていたのだという。
詳細は忘れた。

道のあちらこちらにこのようなポイントがあって、
自分はテキトーにぶらぶら歩いて、
たまたま行き当たったのだけれども、
彼は地図を片手にこれらを探しては見物しているようだった。

行く方向が偶然一緒なのだから仕方がない。
お互いに抜きつ抜かれつ。
なにせ弘前市内でも知られた観光地でもなんでもないコアな通りだ。
人通りはほぼゼロで、歩いているのは私と彼ばかり。
そらぁ、気にかかる。
どうやら向こうでもこちらをすこし気にしているような感じ(がする)。

こちらもあちらも男ひとり。
なんとなくシンパシーと
ちょっとだけうっとおしさを感じつつ歩いた。

自分と似た人と出会ったときの、
あの嬉しさと煩わしさというのはなんなのだろう。
相手を見ているようで、
その先に自分が見えてきてしまうからか。

しばらくするうち、いつのまにか彼を見失った。
歩いた先にあった弘南鉄道の大鰐駅。
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数年前と何ら変わらない、この古いまんまの佇まいがいい。
彼はここか、と思いつつ中を覗いたけれども、不在。
なんとなくすこーしさびしい。

歩いていると、たまにこういう道連れの人がある。
そろそろ夕方なので、帰路についた。
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by hiziri_1984 | 2012-10-06 18:21 | 西津軽探訪記(2012.8.15)  

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