土の匂いだこれ、弘前

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横浜から青森へ帰る。
いちばん最初に「青森に来たな」と思うのは、
土地の匂いがスーッと鼻に入ってきたとき。
それは、弘前駅のホームに降り立つ、
クルマであれば東北自動車道を降りて窓を開けた、そのとき。
急に強く嗅ぎ過ぎるとむせる。

それはどんな匂いかというと、
土の上で藁を焼いて、それが何年か経って朽ちた状態、のような匂い。
すこし湿り気がある。
(実際にそんな状態の物の匂いを嗅いだことはないのだけれども)
雨が降ると、この匂いはいつも以上に空気の中にモワッ~と立ち上がって漂う。
この土の匂いは鯵ケ沢へ行ってもずっとあって、
青森県にいる間はこの匂いがデフォルトだ。
自分にとっての“田舎の匂い”。
20歳を過ぎたくらいの頃から愛着が持てるようになった。

そして、横浜に帰ると
自宅のマンションに入った瞬間
かすかに新築のマンションの匂いがする。
コンクリートと木が混ざったような。
「帰ってきたな」という感じがする。
ただ、その匂いはすぐに消える。
いつもの家臭というか、つまり無臭の状態になる。

大学生時代、横浜から東所沢へ通っている時期があった。
その帰り道、京浜東北線で南浦和から港南台まで1時間半かけて乗って来る。
港南台駅のホームへ出ると、潮の匂いがした。これは風の強い日に限るけれども。
武蔵野から港町へ帰ってくると、こんなに強烈に海の匂いがするものかと思った。
これを人に話すと、そんな大げさなと言われることが多いけれども、
本当にそうだから仕方がない。

そういえば、田畑が多い東所沢は、青森の匂いとすこし似ていた。
それはかすかに匂うだけで、青森ほどではなかったけれども。

青森の匂いはやっぱり、土の匂いなんだろうなと
弘前を歩きながら思った。

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by hiziri_1984 | 2012-10-04 12:25 | 西津軽探訪記(2012.8.15)  

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